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Googleレビューアップデート(旧プロダクトレビューアップデート)とは?今後のアップデートに備えよ!

レビューアップデートとは、Googleの検索アルゴリズムアップデートの1つで、商品などのレビュー記事を対象に、高品質な記事を高く評価するために行われているアップデートです。

この記事では、レビューアップデートの経緯と具体的な内容、行うべき対策について解説いたします。

レビューアップデート(旧プロダクトレビューアップデート)とは?

レビューアップデートとは、Googleの検索アルゴリズムアップデートの1つで、商品などのレビュー記事を対象に、高品質な記事を高く評価するために行われているアップデートです。

Goolge検索のレビューシステムとウェブサイト

レビューアップデートが最初に行われたのは2021年4月8日で、そのときは「プロダクトレビューアップデート」という名称でした。その後、2023年4月12日に「レビューアップデート」に名称が変更になりました。それまで「shoppers」と表現していたところを「people」と変更し、「products」と呼んでいた部分は「somethings」に変更しています。物理的な商品のレビューが対象だったのに対して、「レビューアップデート」では無形のサービスにまで対象範囲が拡大されました。

そして実は、以下のGoogleの説明通り、レビューアップデートは日本語サイトにはまだ適用されていません。

現在、レビュー システムは世界中で次の言語に適用されています: 英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ベトナム語、インドネシア語、ロシア語、オランダ語、ポルトガル語、ポーランド語。

Google 検索のレビュー システムとウェブサイト

このまま日本に適用されないままということは考えにくいので、いずれ適用され、レビュー記事に関しては大きな順位変動が起こることが予想されます。

レビューアップデート実施の背景

どうしてGoogleはレビューアップデートを行なっているのかを考えてみます。過去、「医療・健康アップデート」が行われたことはありますが、特定のジャンルに特化したアップデートというのは珍しいのです。

アップデートの対象にするということは、レビューコンテンツに関する検索結果の品質に問題があるとGoogleが考えているということです。商品レビューは、そのまま商品の購入意欲に繋がりやすいので、アフィリエイトのネタになりやすいというのがあります。Googleはアフィリエイト自体を否定はしていません。その記事が実際にユーザーの購入意思決定の参考となり、役に立つならばそれで良いというのがGoogleの考え方のはずです。

しかし現状は、実際にはユーザーの役に立たないレビューコンテンツが上位に表示されているというのが一部の実態としてあるということです。例えば、公式サイトなどからただ関連する商品の情報を寄せ集めているだけといった類のページです。情報の比較ができるという観点では有益ですが、レビュー記事を探すユーザーは、実際にその商品・サービスを利用した人の声を知りたがっているはずです。

レビューアップデートの歴史(履歴)

以下にレビューアップデートの実施履歴を挙げます。

  • 2021年4月8日
  • 2021年12月1日
  • 2022年3月23日
  • 2022年7月27日
  • 2022年9月20日
  • 2023年3月21日
  • 2023年4月12日
  • 2023年11月8日

2023年11月時点で、計8回行われてきています。そして2023年11月8日のレビューアップデートが単独での実施は最後で、今後は通常のアップデートの中に含まれるとGoogleから説明がありました。

つまり、パンダアップデートやペンギンアップデートのようなアップデートと同様、レビューアップデートは今後も継続的に行われることになります。

なお、通常のアップデートの中に取り込まれるとはいえ、大きな変更があった場合にはGoogleからアナウンスがあるとのことなので、日本語サイトにも適用された際にはアナウンスがあるのではないかと思われます。

レビューアップデートが高く評価する記事とは

高品質なレビュー記事とは、Googleの説明を引用すると以下のような記事を指しています。

  • 洞察に満ちた分析結果が示されている。
  • 独自の調査結果が提供されている。
  • そのトピックに関して深い知識を持つ専門家や愛好家が書いている。

また、Googleは次のページで14の高品質なレビュー記事を書くためのベストプラクティスを説明をしています。

Write high quality reviews

以下がその14のベストプラクティスです。

  1. ユーザー視点で評価をする。
  2. レビューをする対象について、自分自身が詳しいということを示す。
  3. 視覚的なもの、音声、自らの経験を示すリンクなどを提供することで、専門性を示し、事実であることの証明をする。
  4. 様々な観点で定量的な根拠を示す。
  5. レビュー対象が、競合する商品やサービスと何が違うのかを説明する。
  6. 考慮すべき比較可能なものをカバーするか、特定の用途や状況に最適なものが何かを説明する。
  7. 自分自身の独自の視点に基づいて、メリットとデメリットについて議論する。
  8. 評価対象が以前からどのように進化し、または改善し、問題に対処しているかといった、ユーザーの検討の役に立つ情報を提供する。
  9. 自分自身の経験や専門知識に基づいて、最も重要な意思決定要因に焦点を当てる(例えば車のレビューの場合、燃費と安全性が重要な意思決定要因であり、その観点でのパフォーマンスを評価するのが望ましいかもしれません)。
  10. サービス提供者が説明していること以上に、製品・サービスのポイントとなる点、それがユーザーにとってどういう意味があるかを説明する。
  11. ユーザーが決定を下すのに役立つ他の有用なリソース(自分自身のもの、あるいは他のサイト)へのリンクを含める。
  12. ユーザーが好みのものを選択できるように、複数の製品・サービス提供者へのリンクを含める。
  13. 何か1つの製品・サービスを最適なものであると推奨する場合、それが最適だと考える理由と、その理由、根拠を含める。
  14. ランキングを示す場合、それぞれに単独のレビュー記事を書くとしても、そのランキングリストを見ただけで有益な情報が示されるようにする。

レビューアップデートにより順位が落ちるウェブページとは

上記のベストプラクティスに沿った記事というのは、現時点でも上位に表示されやすい内容です。
現時点で上位に表示されていても、レビューアップデートにより順位が落ちる可能性があるのは、次の2つだと考えます。

独自の経験や専門性がないレビュー記事

ただ他のサイトの情報、商品の情報を寄せ集めただけのような、独自性のない記事は順位を落とすことが予想されます。

まず大事なのは、実際のその製品・サービスを利用した人によるレビューであるかどうかということです。実際に利用したユーザーによるレビュー投稿がされるようなページは、以前として強いと思われます。

Googleは2022年12月に、それまでE-A-T(専門性、権威性、信頼性)としていた評価軸のひとつを、E-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)と変更し、信頼性を評価する指標として明確に「経験」を加えました。その際に、利用経験がある商品レビューの方が信頼できるということを説明の中で触れています。

サイト全体として評価されているが、それほどレビューが充実していないサイト

そのページ単体ではユーザーにとって高い価値がなかったとしても、サイト全体としてのパワーが強いという理由で上位に表示されているページは順位を落とす可能性があります。

レビューシステムは基本的にはページ単体を評価しています。サイト内に大量のレビューコンテンツがある場合は、サイト全体として見て評価される場合もありますが、それほどレビューコンテンツが多くない場合は、サイト全体で見られて評価が行われる可能性は低くなります。

レビューアップデートの対策

まだ国内では実施されてないため、海外の結果を見るしかありませんが、例えば次の記事などを参照すると、自らの経験を示すような言葉遣いがされている記事が上位に表示される傾向とのことです。

Analyzing The Google February 2023 Product Review Update

AIはその文章が自らの経験に基づくものか、そうでないかは分析できるでしょうから、そのようなアルゴリズムが組み込まれていたとしても不思議ではありません。

実際にその商品を使った人が書いた記事を掲載するようにする、というのがやるべきことであるというのは確かに言えることです。そうすることで、独自性も生まれます。ユーザーにとって参考になる記事にもなるでしょう。

まとめ

レビューアップデートにより、よりユーザーにとって有益な情報が上位に表示されやすくなります。独自の観点や経験が重視されることで、検索上位の記事に多様性が生まれることでしょう。

そうなれば、上位の記事をいくつ見ても新しい情報が入ってこないという悪い経験をしなくても済むようになります。

Googleは、Googleからのユーザー離れを防ぐためにも、UXを重視しています。

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著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。