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キーワード出現率とは?現在のSEOにおいてはどうするべきか解説

SEOのためのキーワード出現率が気になってますでしょうか?

以前はSEO対策において気にせざるを得なかったキーワード出現率ですが、今は下手なことはしないほうが良いです。

現在のSEOにおいて、キーワード出現率はどうすべきなのか、解説致します。

キーワード出現率とは

キーワード出現率とは、SEOにおける考え方で、ウェブページ内における特定のキーワードの出現率のことを指します。

具体的な算出方法としては、そのページに出現する単語数のうち、特定のキーワードの出現数の割合です。

キーワード出現率(%) = 100 × ( 特定のキーワード出現数 ÷ 全テキストの単語数 )

例えば500個の単語が存在するページにおいて、10個の特定のキーワードが入っていれば、そのキーワードの出現率は2%となります。

キーワード出現率とSEOの関係

かつては、「キーワード出現率は高い方が良い」「3~7%程度が良い」などとされていた頃がありました。

しかし現在においては、キーワード出現率が不自然に高いとペナルティを受けてしまい、その点を除けばキーワード出現率は検索順位と関係がありません

何故かというと、GoogleはBert(Bardではありません)などのAIアルゴリズムの採用により、自然言語の理解力が高まっており、現在はキーワードでコンテンツを理解していません。あくまでも文脈で理解しています。

例えば、次の2文が同じ意味であるということは理解しているはずです。

  • 頭が痛い。
  • 頭痛がする。

キーワード出現率が検索順位に影響があった頃があったため、Googleは余計にキーワードが埋め込まれたサイトに対してペナルティを与えることがあります。その意味ではキーワード出現率は気にした方が良いとも言えますが、意図的に特定のキーワードの使用回数を増やさない限り大丈夫なはずです。

試しに、「SEO」で検索したときの上位10位のサイトのキーワード出現率を調べてみた結果が次の表です。キーワード出現率の算出はohotoku.jpを利用しています。

検索順位「SEO」のキーワード出現率
12.99%
2取得できず
31.17%
40.89%
51.85%
61.48%
71.73%
81.38%
91.32%
101.34%

1位が最もキーワード出現率が高くなってしまい逆に紛らわしくなってしまったかもしれませんが、この順位は入れ替わることもあることを確認しています。

キーワード出現率を全く気にせず書くと1~2%に収まることが多いので、SEO対策のプロの会社も気にしないようにしているということが読み取れます。

ご自分の書く記事で調べてみて、この数字を大幅に上回るようでしたら、読みづらいという可能性があるので、その観点では気にしてみても良いかもしれません。

また、ChatGPT-4に適正なキーワード出現率を聞いてみたところ、「キーワードの出現率よりも、コンテンツの質が重要」という前置きをしてくれたうえで、2-3%程度が目安という風に言ってます。おそらく、自然な文章においては、多くて3%ということだと思われます。

キーワード出現率の調べ方

キーワード出現率は、URLとキーワードを入力するだけで調べられる「ohtoku.jp」や「ファンキーレイティング [FunkeyRating]」などがあります。

使うツールによって多少数値が違うので、利用するのであれば統一して使ったうえで比較してみる方が良いでしょう。

見出しにおけるキーワードの利用

titleタグとh1タグには必ずターゲットキーワードが含まれるようにしましょう。これはSEOの基本であり、現在においても、titleの中にキーワードが含まれるかどうかは検索順位に大きく影響があります。

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類義語でも上位に表示されることはありますが、より検索ボリュームが多いワードを使った方がよいです。

また、現在においても、h2~h6の見出しにおいては、キーワードは入れた方が良いという見方が一般的です。見出しにはキーワードを入れても不自然ではないことと、むしろ入れた方が分かりやすいということがあるので、その結果、キーワードを入れておいた方が検索順位が高くなるという傾向はあるかもしれません。少なくともGoogleは、見出しタグを使って書かれた部分は、見出しであるということは理解して分析をしています。

ディスクリプションにおけるキーワードの利用

meta descriptionにキーワードを入れることで、検索結果画面でキーワード部分が太字で表示されますので、クリック率が上がることが期待できます。

ただし、meta descriptionの内容と検索順位との関係はありませんので、その点はご承知おきください。

キーワード出現率が高いことによるデメリット

すでに述べてきた中に含まれますが、キーワード出現率は高すぎると以下のデメリットがあり得ます。

  1. 意図的だと判断されてしまい、Googleからペナルティを与えられてしまう
  2. ユーザーにとって読みづらい文章になってしまう

キーワード出現率が着目されてきた背景

キーワード出現率が気にされてきた過去の経緯、背景を詳しく述べます。

キーワード出現率が高いほど検索順位が上がった時代

1990年代は、キーワード出現率が高いほど検索順位が高い傾向がありました。Googleはキーワードでしかコンテンツを見ることができていなかったからです。

とはいえ画面に不必要にキーワードが入っていると読みづらいということがあるので、画面からCSSで非表示にしてキーワードを不必要に埋め込むといった悪しき手法も見られました。

そういった悪しき手法はGoogleはペナルティを与えるようになりました。

キーワード出現率をGoogleも気にしていた時代

そういったことから、Googleはキーワード出現率が不要に高いページに対してもペナルティを与えるようになり、2000年代に入ると、適切なキーワード出現率というのが議論されるようになり、3~7%が適切だという風に言われるようになりました。

この数字も、先述した自然なボリュームよりも高く、まだGoogleはキーワードレベルで評価をしていたことによる結果とも言えます。

ユーザーにとっての優れた体験だけを気にすればよくなってきた現在

Googleは2015年に初めてAIによる検索アルゴリズム「RankBarin」を導入、文脈の理解ができるようになり、その能力は2019年に導入されたAIアルゴリズム「Bert」により飛躍しています。

このあたりはChatGPTが登場した今となっては理解されやすいかと思いますが、そうなるまでは、キーワード出現率に着目してしまう方が多かった印象です。

現在においては、UX(ユーザー体験)に着目すればよくなってきました。これはコンテンツ制作者側にとっても喜ばしきことであり、私もだからこそ、SEOを事業の主眼においています。

キーワード出現率における今後

今後、キーワード出現率がSEOに影響を及ぼすことはないでしょう。現在はtitleや見出しタグに対してはキーワードを入れた方が順位が上がりやすいですが、それさえも、今後は関係なくなる可能性さえあります。

何故なら、重要なのは検索意図に対してそのページが価値があるかどうかであり、Googleが評価したいのものそこだからです。検索キーワードがtitleに入っている必要性というのは必ずしもないからです。例えば、「暑さをしのぐ場所」と検索したときに、「暑さをしのぐ」とタイトルに入っているページと、「涼しく過ごせる」とタイトルに入っているページ、どちらがそのユーザーにとって価値が高いかは、その時点では判断できないでしょう。

まとめ

ユーザーにとって分かりやすく、価値のある、検索意図に沿ったコンテンツを作りましょう。それが最も効きます。そのうえで、titleや見出しタグなどに使う言葉は現時点では大きく影響がありますので、細心の注意を払うようにしましょう。

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月に独立後、2024年4月に株式会社BringFlowerを設立。SEOコンサルを活動の軸に据えつつ、AIライティングツールの開発と運営を自ら行う。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。