サイト制作プロセス・運用

フリーランスに依頼するホームページ作成の相場(個人事業主の費用相場)とおすすめできる人の見極め方

新型コロナウイルスで働き方は大きく変わり、フリーランス・個人事業主としてホームページ制作を請け負う人が以前に比べても増えたのではないでしょうか。何を重視するかにもよりますが、腕があれば、会社に属しているよりもフリーランスの方が良い面が多いので、そうなるのもわかります。

個人の場合、必ずその人が対応しますので、品質面も企業よりばらつきが生じなくて良いと言えます。そのため、企業ではなくて良いフリーランス・個人事業主を探す、というのは、賢いやり方だと思います。

私は2022年3月に開業した個人事業主で、開業した当初は、仕事を仲介してくれるサービスに登録などして仕事を探しました。その中で、相場や、どういうフリーランスの方がいるのか、というのを把握したので、そのあたりお話したいと思います。

料金だけ見るのではなく、内容をまず見るべき

料金を破格にする方というのは、そうしないと受けられないからそうするのだとは思います。

ホームページは、目に見えない品質が多々あるので、慎重に見極めた方が良いです。
どうしても、デザインに目がいきがちだと思います。もちろん、デザイン品質は私もとても重要だとは思っていますが、私はデザイン「も」できると説明させていただいています。デザイン以外に重要な要素がホームページに多くある、ということはまず把握いただいた方が良いと思います。

また、参考サイトをもとに見積もりをお願いされるケースが多いのですが、実際に話を聞いてみないと正確な見積もりは出てきません。後から追加費用を請求される可能性もあります。後述する、担当者との相性も大きいと思いますので、話を聞いてから決めた方が良いと思います。

デザイン面以外で見ておくべき要素

SEO対策ノウハウ

SEOはSearch Enging Optimizationの略で、日本語では検索エンジン最適化です。検索結果の上位に表示されるようにすることを指します。SEOについて詳しくはこちらをご覧ください。SEO対策ノウハウがどうであるかは、必ず質問しておくべきだと言えます。自信がなさそうであれば、やめておいた方が良いと思います。そして、そういう方が圧倒的に多いです。ご相談を受けた方の既存のホームページを見ると、基本中の基本ができてないケースが多く存在します。

見出しであることがGoogleに伝わらない記述方法だったり、ソースコードがぐちゃぐちゃだったり、様々なプラグインなどの外的リソースを使い倒しているような形なので、その状態を修正するとなると大変で、残念ながら作り直した方が早いということになってしまいます。

検索結果画面での表示のされ方というのもあります。「構造化マークアップ」というものがあるので、それを知っているか、対応できるかという点などは一つ、指標になると思います。

そのホームページが、検索しても引っかからないホームページであっても全く問題ないのであれば、SEO対策ノウハウも、あまり気にする必要はないかもしれません。

技術力

今は自分で作らなくても、様々なプラグイン、ライブラリと呼ばれる部品のようなものが無料で使えるので、そういったものを使ってホームページを作る方が多いです。ただあまりそういったものに頼りすぎるのもよくありません。組み合わせの相性的なものでバグが生じたり、パフォーマンス低下の要因にもなります。用いているプラグインやライブラリ自体がなくなることというのも結構あります。そうなれば、動かなくなってメンテナンスの必要が生じます。使っているプラグインやライブラリの数の分だけそうなるリスクも増していきます。

技術力を探る手として、例えば問い合わせフォームなど、プラグインを用いるかどうか聞いてみるとよいかもしれません。当方はお客様からの要望がない限り、問い合わせフォームにプラグインは用いない方針です。

技術力があった方が、細かいチューニングもできますので、その意味でも、技術力も気にされた方が良いと思います。

発注者と担当者の相性

コミュニケーションの取り方、頻度、デザインの好みの一致性など、発注者と制作者の相性は重要だと思います。そのあたりも踏まえて決めた方が良いでしょう。

品質を見極める3つのこと

私も開業して5カ月、相見積もりになる中でお客様から色々話を聞いてきました。中には、一度他に流れてから、やはり私にお願いしたいと言ってこられた方もいます。理由をお聞きしたところ、示された実績がダミーだったとのこと・・。そんなのばっかりです、ほんとに。

これだけで見破れるかというと、そういうわけではありませんが、依頼を検討する際に最低限すべきだと思うことを3つ挙げます。

示された実績について、周辺キーワードで検索に引っかかるか確認する

  • 上述の通り、そもそも虚偽の実績であるパターンがあるようです。
  • そうでなくても、検索にひっかからないサイトでよいか、というのがあります。

GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスを設定するか聞く

  • お客様が知らないと思って設定をしてない業者がいますが、Googleサーチコンソールを設定して、サイトマップを送るというのは必須レベルです。
  • リニューアルの際、前の業者に確認するようにお願いしたら、実は設定さえしてなかったのにすでに私に共有したと偽ってお客様に伝え、その後数日してから設定してシレっと共有してきた業者がいます。本当にあった怖い話です。ほんとに思い出すと嫌な気持ちになります。

サーバーを先方で契約したがるのはおかしい

  • レンタルサーバーを自社で契約して運用費という形で請求する業者がいるようですが、おかしいです。ひとつには、解約しづらくする狙いがおそらくあり、もうひとつには、運用費の利益分を増すのがおそらく狙いです。月200~300円の激安サーバーが契約されているのを見ました。そんなの普通使いません。そもそも、運用費をマストとして請求するのはおかしいです。当方の場合、維持管理さえ不要というケースは、それをしない代わりに請求ももちろんしません。月額0円です。

相場

相場ですが、当方が現在示している料金が最安価格帯だと思います(2022年5月5日時点)。

この料金だと多くは、品質面は良くないと思います。

私は開業したばかりで事例を示せないので、最初は安くして事例を作っていくしかありません。

もしかすると、これより安くしている方もいるかもしれませんが、品質面では相当覚悟した方が良いと思います。

この料金より多少高くても、やはり企業に比べれば安いと言えます。

目安として、最も簡素なホームページ(数ページ、問い合わせフォーム付)でフリーランス・個人事業主の場合で10万円が最安価格帯、企業になると、小さな企業でも30~50万くらいが普通になると思います。

フリーランス・個人事業主のデメリット

フリーランス・個人事業主のデメリットとしては、その人しかいないということだと思います。病気になるなどしたときに、他の人に引き継がれるかどうかというところです。

ただここは、契約次第だと思います。当方は、以下のような条項を契約に入れます(ここ数年、体調不良で仕事を休んだこと自体がないですが)。

著しく作業が滞ることがあれば、契約を解除できる。その時の進捗を鑑みて合理的な清算を行う。

また、フリーランス・個人事業主でも、他の人に委託することを許諾する契約になっていれば、わざわざ発注者側で発注しなおさなくても、受託側で、他の人を探してもらうという手もあります。

まとめ

つまり、BringFlowerのサービスは今がお買い得です!(笑)

今のところ、お話できた方は依頼に繋がっています。とはいえ、合わないと思えばやめていただければよいので、ひとまずお気軽に話を聞いてみてください。お問い合わせお待ちしております!

著者のイメージ画像

株式会社BringFlower
稲田 高洋(Takahiro Inada)

2003年から大手総合電機メーカーでUXデザインプロセスの研究、実践。UXデザイン専門家の育成プログラム開発。SEOにおいても重要なW3Cが定めるWeb標準仕様策定にウェブアクセシビリティの専門家として関わる。2010~2018年に人間中心設計専門家を保有、数年間ウェブアクセシビリティ基盤委員も務める。その後、不動産会社向けにSaaSを提供する企業の事業開発部で複数サービスを企画、ローンチ。CMSを提供し1000以上のサイトを分析。顧客サポート、サイト運営にも関わる。
2022年3月にBringFlowerを開業し、SEOコンサル、デザイン、ウェブ制作を一手に受ける。グッドデザイン賞4件、ドイツユニバーサルデザイン賞2件、米国IDEA賞1件の受賞歴あり。
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